奥日光 小田代ヶ原の紅葉
栃木県
日光市
奥日光の戦場ヶ原の西側に広がる、周囲約2~3kmの湿原が「小田代ヶ原(おだしろがはら)」です。ミズナラの林に囲まれ、手つかずの自然が残るこの場所は、ラムサール条約にも登録されている貴重な湿地帯です。
秋になると、湿原の草が一面黄金色に染まる「草紅葉(くさもみじ)」と、周囲のミズナラやカラマツの「黄葉」が美しい風景を作り出します。そして、その広大な草原の中に一本だけ佇むシラカンバの木は「小田代原の貴婦人」と呼ばれ、この地の象徴として多くの写真愛好家を惹きつけています。
撮影のヒント
小田代ヶ原の秋を象徴する風景を、より印象的に撮影するためのポイントです。
- 「貴婦人」を主役にした構図 小田代ヶ原の撮影では、やはり「貴婦人」が主役となります。黄金色の草紅葉の中に立つ一本の木、というシンプルな構図ですが、背景のカラマツ林の黄葉や、空の広がりを取り入れることで、作品に奥行きが生まれます。
- 朝霧の発生を狙う 秋の晴れた日の早朝は、放射冷却によって湿原に朝霧が発生しやすくなります。霧の中に「貴婦人」が浮かび上がる光景は非常に幻想的で、この瞬間を狙って多くの写真家が早朝から訪れます。
- 草紅葉と黄葉の色彩 9月下旬から10月上旬は草紅葉、10月下旬にはカラマツの黄葉と、時期によって主役となる色が変わります。望遠レンズで色づいた部分を圧縮して切り取ったり、広角レンズで空の青、草の金、森の黄色といった色彩の対比を表現したりするのがおすすめです。
アクセス情報
小田代ヶ原は日光国立公園の特別保護地域に指定されており、自然環境保護のためマイカーの乗り入れは通年で規制されています。
電車・バスでのアクセス
- 起点駅: JR「日光駅」または東武日光線「東武日光駅」
- 駅前から東武バス「湯元温泉」行きに乗車(約70分)し、「赤沼」バス停で下車。そこから徒歩約35分、または低公害バスに乗り換えて約12分です。
車でのアクセス
- 日光宇都宮道路「清滝IC」から、いろは坂を経由して「赤沼駐車場」まで約35分。
- 駐車場: 「赤沼駐車場」に車を停め、そこから低公害バスを利用します。
- 注意: 低公害バスの運行は例年4月下旬〜11月末までです。運行状況は事前にご確認ください。
基本情報
項目 | 内容 |
名称 | 小田代ヶ原(おだしろがはら) |
所在地 | 〒321-1661 栃木県日光市中宮祠 |
紅葉見頃 | 草紅葉(9月下旬~10月上旬)、黄葉(10月上旬~下旬) |
料金 | 無料(バス代・駐車場代は別途) |
問い合わせ | 日光湯元ビジターセンター (TEL: 0288-62-2321) |
関連サイト | 日光湯元ビジターセンター公式サイト 栃木県公式WEBサイト(奥日光県営駐車場) |