裏磐梯・五色沼湖沼群

福島県

北塩原村

福島県・裏磐梯高原にある「五色沼(ごしきぬま)」は、1888年の磐梯山噴火によって生まれた、大小数十の湖沼群の総称です。沼によって水の色がエメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルーなど、全く異なって見えることから「神秘の湖沼」とも呼ばれ、2016年にはミシュラン・グリーンガイド1つ星にも認定されました。

最大の「毘沙門沼」をはじめ、「赤沼」「みどろ沼」「青沼」など、名前の付いた沼を巡る約4kmの「五色沼自然探勝路」が整備されています。四季や天候、時間帯によっても水の色は繊細に変化し、特に紅葉の季節には、色づいた木々が湖面に映り込み、息をのむほど美しい光景が広がります。


撮影のヒント

多彩な沼の色彩と、裏磐梯の自然を効果的に撮影するためのポイントです。

沼ごとの色彩を捉える

五色沼の最大の魅力は、沼ごとに異なる水の色です。

  • 毘沙門沼: 最も大きく、背景に磐梯山を望むことができます。手漕ぎボートをアクセントに入れた構図も人気です。
  • 青沼: 探勝路の中でも特に青さが際立つ沼として知られています。木々の間から差し込む光に照らされると、自然のものとは思えないほどの美しい青色を見せてくれます。

紅葉とリフレクション

紅葉が見頃となる10月中旬以降は、特に人気のシーズンです。風のない早朝は湖面が鏡のようになり、色鮮やかな木々が水面に映り込む「リフレクション」を狙う絶好のチャンスです。

光と時間帯

早朝は観光客が少なく、風も穏やかなため、リフレクション撮影に最も適した時間帯です。また、気象条件によっては朝霧に包まれた幻想的な風景に出会えることもあります。

レンズワーク

探勝路を歩きながら撮影するため、標準ズームレンズが一本あると便利です。広角レンズで沼と磐梯山を入れた雄大な風景を、望遠レンズで対岸の紅葉を切り取るなど、構図の変化を楽しめます。


アクセスと探勝路の歩き方

全長約4kmの「五色沼自然探勝路」は片道約1時間半の比較的平坦なコースですが、岩やぬかるみもあるため、トレッキングシューズなど歩きやすい靴が必須です。

おすすめの歩き方 探勝路の両端には駐車場とバス停があります。片方の駐車場に車を停め、先に路線バスで反対側の入口へ移動し、車を停めた駐車場へ向かって片道を歩く方法がおすすめです。これにより、帰りのバスの時間を気にせず、ゆっくりと撮影を楽しむことができます。

車でのアクセス

  • 五色沼入口(毘沙門沼側): 裏磐梯ビジターセンター駐車場、または五色沼入口観光プラザ駐車場を利用。
  • 裏磐梯高原駅口(柳沼側): 裏磐梯物産館の駐車場を利用。

バスでのアクセス

  • JR猪苗代駅から磐梯東都バス(裏磐梯・桧原方面行き)で約30分。「五色沼入口」または「裏磐梯高原駅」バス停下車。

基本情報

項目内容
名称五色沼湖沼群(ごしきぬまこしょうぐん)
所在地〒969-2701 福島県耶麻郡北塩原村桧原
紅葉見頃10月中旬~11月上旬
料金見学無料(バス代、駐車場代は別途)
問い合わせ裏磐梯ビジターセンター (TEL: 0241-32-2850)
関連サイト裏磐梯ビジターセンター公式サイト