羅臼の流氷とオオワシ
北海道
羅臼町
世界自然遺産・知床の東側に位置する羅臼(らうす)の沖合は、世界屈指の野鳥撮影の聖地として知られています。シベリアから南下してきた流氷が根室海峡を埋め尽くし、その氷上を休息地として、絶滅危惧種であるオオワシやオジロワシが数百羽も集まります。
この光景を撮影するには、早朝に出航する撮影専門のクルーズ船に乗ることが必要です。国後島から昇る朝日が流氷をオレンジ色に染め上げる中、翼を広げると2mを超える巨大なワシたちが獲物を求めて舞う姿は、厳しくも美しい、冬の知床ならではの光景です。
撮影のヒント
流氷とワシの撮影は、特殊な環境下での撮影となるため、事前の準備が重要です。
クルーズ船の予約は必須
ワシが集まる時期(1月下旬~3月上旬)のクルーズ船は、世界中から写真家が訪れるため、早い段階で予約が埋まります。旅行の計画が決まったら、すぐに羅臼の観光船業者へ予約を入れましょう。
予約はこちら|北の知床観光 オオワシ観察撮影クルーズ

オオワシ観察撮影クルーズ | 北の知床観光
1~3月には数百羽のオオワシ、オジロワシが羅臼に集結します。 船から適切な量の魚を給餌することで、オオワシ、オジロワシの生態を近距離で観察撮影することができます。冬季、主に死んだ魚を食べるオオワシは、漁業活動に大きく依存しており、観光船の給
望遠レンズが必須機材
遠くの流氷にいるワシや、飛翔する姿を捉えるために、300mm以上の望遠レンズは必須です。一般的には、400mm~600mmクラスのレンズが多く使われます。動きの速いワシを撮るため、オートフォーカス性能の高いカメラが有利です。
極寒への対策を万全に
早朝の海上の気温は-20℃近くになることもあります。
- 服装: スキーウェアのような防寒・防水・防風性能の高い服装を基本に、インナーも重ね着します。帽子、ネックウォーマー、厚手の靴下、滑りにくい冬靴も必須です。
- 手袋: シャッター操作ができる、指先が出せるタイプの撮影用グローブが便利です。
- 機材: バッテリーは低温で著しく消耗します。予備バッテリーを複数用意し、使わないものは懐に入れるなどして温めておきましょう。
アクセス情報
羅臼は公共交通機関の便が非常に悪い場所です。冬期間の訪問は、レンタカー(4WD・スタッドレスタイヤ必須)か、空港からの中継地(中標津など)からのタクシー利用が基本となります。
飛行機でのアクセス
- 最寄り空港: 根室中標津(ねむろなかしべつ)空港
- 根室中標津空港から羅臼までは車で約1時間15分です。
- 女満別(めまんべつ)空港からもアクセス可能ですが、羅臼までは車で約2時間半かかります。
車でのアクセス
- 冬の北海道の道は、圧雪アイスバーン状態です。運転には最大限の注意が必要です。
- 駐車場: クルーズ船乗り場の近くに、各業者が指定する駐車場があります。
基本情報
項目 | 内容 |
名称 | 羅臼 流氷・ワシウォッチングクルーズ |
所在地 | 〒086-1833 北海道目梨郡羅臼町本町(各観光船乗り場) |
見頃の目安 | 1月下旬~3月上旬(特に2月がピーク) |
料金 | クルーズ船により異なる(早朝コースで1人10,000円~15,000円が目安) |
問い合わせ | 羅臼町観光協会 |
関連サイト | 知床羅臼町観光協会公式サイト |