白川湖の水没林
山形県
飯豊町
山形県飯豊町(いいでまち)に、春のわずかな期間だけ姿を現す神秘的な絶景があります。それが「白川湖の水没林」です。冬の間に降り積もった大量の雪が春に解け出し、白川ダムの貯水位が上昇することで、湖畔のシロヤナギの木々が根元から水に浸かり、まるで森が湖に沈んだかのような幻想的な風景を創り出します。
撮影ポイントと構図のヒント
一期一会の絶景を作品に収めるための、おすすめの撮影ポイントをご紹介します。
- 朝霧とリフレクション 水没林撮影のハイライトは、何と言っても「朝の時間帯」です。風のない早朝には、水面が鏡のように木々を映し出す「水鏡(リフレクション)」が期待できます。さらに、放射冷却で冷え込んだ日には「朝霧」が発生し、風景全体が水墨画のような幽玄な雰囲気に包まれます。
- 光の向きを読む 順光では木々の緑と空の青が鮮やかに、逆光では水面のきらめきと木々のシルエットが印象的な作品になります。太陽の位置を意識して、一日の中でも様々な角度から撮影を試みましょう。PLフィルターを使い、水面の反射を調整するのも効果的です。
- 望遠レンズでの切り取り 広角レンズで全体のスケール感を捉えるのも良いですが、望遠レンズで水面に立つ木々を一本一本、または数本の群として切り取ることで、より主題の際立った作品を撮ることができます。
アクセス情報
公共交通機関でのアクセスは難しいため、車での訪問が基本となります。
車でのアクセス
- 東北中央自動車道「米沢中央IC」より国道113号、県道4号を経由して約50分。
- 駐車場: 「白川ダム湖岸公園」の無料駐車場が利用できます。シーズン中は混雑することもあるため、特に週末は早めの到着を心がけましょう。
公共交通機関でのアクセス
- 最寄り駅: JR米坂線「羽前椿駅」または「萩生駅」
- 駅から白川湖までは約10kmあり、タクシーまたはデマンド交通「もくもく号」(要予約)の利用が必要です。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 白川湖の水没林(しらかわこのすいぼつりん) |
所在地 | 山形県西置賜郡飯豊町数馬21-6(白川ダム湖岸公園) |
見頃 | 例年4月下旬~5月下旬 |
料金 | 見学無料 |
問い合わせ | 飯豊町観光協会 |
公式サイト | 飯豊町観光協会ウェブサイト |
参考リンク: